関正生先生の著作を読了したから感想言うよシリーズ第一弾。
今回は「前置詞キャラ図鑑」になります。
「前置詞キャラ図鑑」を読了したので、読み終えた感想や、ネットにある口コミなどを掲載したいと思います。
これから購入を検討している方の参考になれば幸いです。
最初に簡単に関先生について紹介をしたいと思います。
本気で書くとあまりに長くなるので、非常に短くしたいと思います。
というわけで関先生の紹介です。
目次
関正生先生って?
慶応義塾大学文学部、英米文学専攻。
スタディサプリTOEICやEnglishでオンライン講師として有名。
それ以前では東進ハイスクール・秀英予備校などで講師の経歴あり。
予備校講師一年目から常に最多の受講生・最速の締め切り講座数を記録。
200人部屋が満室になり、立ち見の人が出るほどの人気。
朝6時から講座の整理券を配布した事も。
明治学院の講演の様子です。立ち見の方まで、本当にありがとうございました。約600人だそうです。 pic.twitter.com/I1OftegSD7
— 関 正生 (英語講師) (@sekimasao) 2016年8月29日
教え方の特徴として、「英語を苦手としている人向け」の解説が得意。
まず解説が易しく、わかりやすい。
そして英米文学科を卒業しただけあり、英語の文化的背景や単語・文法の成り立ちやニュアンスから解説するのを得意とする。
なのでただの暗記にどうしてもなじめない方・英語に苦手意識があり、勉強のモチベーションが上がらない方は関先生をオススメしたい。
受験英語以外にもTOEICのエキスパートである。
TOEICは過去問がないため毎回受験し、傾向を自分で把握している。
スコアはもちろん990点。990点を連続で取り続けている。

とまあすげー英語講師の先生
詳しくはこちらの記事を見てください。
さて、早速「前置詞キャラ図鑑」の感想&口コミに行きましょう。
「前置詞キャラ図鑑」感想&口コミ
「前置詞キャラ図鑑」ってどんな本?
まず手始めに「前置詞キャラ図鑑」とはなんでしょうか?
こちらは関正生先生が書いた、「前置詞」に対する本になります。
関先生のただの暗記を良しとしないポリシーにより、前置詞が持つ本来の語源をメインの解説に添えた本になります。
他の前置詞の核を説明する本と決定的に違う所が一か所あります。
それは各前置詞の核となる意味に基づいたイラストが与えられ、1ページのマンガが備わっている事。
このおかげで読み物として非常に楽しい物に仕上がっています。
「前置詞キャラ図鑑」の基本情報
値段:キンドルだと100円!
なぜかキンドルだと激安なので、キンドルで購入するのをオススメします。
読了に要した時間からもわかる通り、非常に読みやすくさらりと読む終える事が可能です。
キンドルで購入しておけば場所問わずに勉強することが可能ですからね。
学べる前置詞の種類
とまあ上記の通り、リスニングや長文で使われる前置詞のほぼすべてを網羅していると言えるのではないでしょうか。
なのでこの本を読めばたいていの前置詞に対応することが可能です。
それぞれ簡単にジャンルに分けられています。
最初が「よく目にする基本の前置詞」
英語の長文でよく目にする、まさに基本の前置詞。
単語帳の頻出順というわけではありませんが、こういう構成になっているのは素直に便利です。
時間がない人は最初の「よく目にする基本の前置詞」だけをまずは読むようにしましょう。
次は「実は日本語でも使っている前置詞」
関先生の手法の1つ。身の回りと絡める事で、「リアリティ」を伴う事ができ、その結果覚えやすくなる。というもの。
というわけで「日本語でも使っている前置詞」になります。

あーそういえばそうだわ
となるに間違いなし。
次は「知っているとお得な前置詞」
ここから先は少しマイナー気味。と言っても出る時は出ます。
ただ出る頻度は前の2つの物よりは少なめ。
最後に「知っていると自慢できる前置詞」
更にマイナー。ただTOEICや大学受験の長文などでは普通に出ます。
なのでそういった受験を控えている方は最後まできちんと読み終えましょう。
「前置詞キャラ図鑑」の基本構成
次は基本的なページ構成になります。
前置詞のイラスト→1ページのマンガ→数ページにわたる前置詞の意味の解説→その前置詞のまとめ&例文
になります。
イラストはこんな感じ
「前置詞キャラ図鑑」
イラスト+核の意味の説明
1ページのマンガはこんな感じ
「前置詞キャラ図鑑」
核の意味をメインに、オチがきちんとあるマンガ
解説のページはこんな感じ
「前置詞キャラ図鑑」
解説は短くまとまっており、また紹介される意味の順番も前の物を受けた物になっている。
関先生の長い講師歴によるブラッシュアップされた解説だと言えます。
まとめ&例文
「前置詞キャラ図鑑」
以上の意味を踏まえた例文を使い、復習の場となります。
全部含めて5ページほど。短いように思えますが、きちんと説明される所はされています。
例えば前置詞の意味。
例えばatだと「一点」と言う核の意味を最初に学びます。
そして核の意味から派生させて「場所・時」、「割合」、「状態」、「対象」の意味を学ぶ事ができます。
中にはこじつけみたいな物を正直あります笑
まあそれでもただの暗記をするよりはずっと覚えやすいです。
それに派生の意味も教えてくれるので、これ一冊で前置詞の勉強は完結させることも可能です。
そして最後に取り上げた前置詞の各意味を、例文と共におさらいすることができます。
これもありがたい。関先生は講義動画の中で、最後に必ず内容のまとめをしてくれます。
それがこの本でもされています。
繰り返す事で記憶は定着しますから。
それとややこしい箇所はきちんと区別して解説されます。
具体的には意味が似通っていたり、似たような構成の熟語だったり。
ここでは一例として、ofとfrom。
基本的な意味は違いますが、ある熟語においてこの2つの前置詞は非常に厄介になりえます。
それはmade ofとmade from。
そう、材料を表す表現に使われる物です。意味はどちらも「~で作られている」
受験の時に暗記した人もいるかもしれません。
そしてただの暗記なのですごいスピードで忘れたはずです。

私が経験者だ!
ただ「前置詞キャラ図鑑」では前置詞の核の意味の違いから解説されています。
Ofの核となる意味は分離。そこから派生して所有という意味があります。
材料で使われるofの意味は分離と所有の中間。
起源・材料となります。なのでofを使った表現は材料とつながっているイメージ。
fromの核の意味は出発点。
出発点から遠ざかる事で完全に分かれる。つまり分離の意味になります。
なのでfromは完成した物と材料は別物と言う感覚。
例文で確認してみましょう。
Chocolate is made from cacao.
New jacket is made of leather.
チョコレートを見てカカオからできているとはわかりません。
もちろん知識として持っている方は大半だと思いますが、原型は留めていないわけです。
なので分離のfrom
皮は多少の加工を施されているものの、基本的には素材そのものを使っています。
なので分離と所有の中間のofを使っているわけです。
こじつけな部分も感じないわけではないですが、ただ暗記するよりは確実に負担が減ります。
似通っていたり、同じ形を取るような熟語なんかも解説してくれます。
「前置詞キャラ図鑑」読了したから感想
悪いと思った感想
悪いと思った所は一か所だけです。
それは問題がないという所。
この「前置詞キャラ図鑑」には解説はあれど練習問題のような問題はありません。
なので普通の参考書のように学ぶ→問題を解く→解説のような流れがありません。
問題があると学んだ知識を思い出し、そして問題を解くためにそれを動員するわけです。
やはりこの過程は物事を覚えるのに重要な物なのです。
私はこの本を一周しただけですが、あまり知識は定着していません。
覚えるのなら、意識して何度も読む必要がありそうです。
問題集は別途用意するか、何度も読むかする必要がありそうです。
いいと思えた感想
ですね。
まずイラストがあるので、読み物として非常にライトです。
これもおそらく関先生のポリシーの1つ。「離脱者を出さない」
つまり最後まで読ませる工夫の1つだと思います。
イラストとオチがあるマンガのセットで文字を読むと言う抵抗が非常に少ないです。
これは普段活字に慣れていない方にも読みやすく、また「勉強している」感がないので、精神的にも負担は少ないです。
次に解説があっさりしている。
これは評価が分かれそうですが、個人的には好ポイント。
くどくど長く説明せず、解説はびしっと短くまとめています。
これも「離脱者を出さない」のポリシーに基づいた物だと思います。
そして1つの前置詞を読み終えるのにかかる時間が短いです。
長くて5分ほど。問題がないので思考する時間がないからでしょう。
ちょっとした時間でも読み進める事ができます。
やっぱり中途半端な所で読むのを止めると内容を忘れますよね。
するとどこまで読んだか、どんな内容だったか把握するのに時間がかかります。
1つの前置詞を読み切る事により、こういった負担を無くす事が可能です。
「前置詞キャラ図鑑」は前置詞の核の意味・派生の意味を学ぶのには、この本だけで十分です。
網羅している前置詞も十分ですし、派生の意味もメイン所はきちんと触れています。
それに読みやすいですし、イラストのおかげで記憶にも残りやすい。
なので前置詞の核の意味・派生の意味を学ぶのには非常に優れていると言えます。
ただ記憶の定着と言うと、今一歩足りません。やはり問題がないため。
読んだだけで覚えるのは難しい物があります。
やっぱりアウトプット、つまり問題を解く行為は必要になってきます。
自分で問題集を買うか、長文を読むかしましょう。
幸いな事にこの本には目次があります。
例えばあなたが長文を読んでいるとしましょう。
「前置詞キャラ図鑑」は一読したものの、まだ完全には身についてはいません。
長文を読んでいた時、見覚えはあるけれど意味がいまいちな前置詞に遭遇しました。
そしたら出てきた前置詞を目次から見つけて、解説を読む。
そして長文に戻り、どの意味なのか自分で考える。
めんどうに思えるかもしれませんが、身に着けるにはこれくらいの作業は必要になります。
ただ辞書を引くのも味気ないので、「前置詞キャラ図鑑」をオススメします。
ぜひこういう使い方をしてみてください。
「前置詞キャラ図鑑」口コミ
昨日買った動詞キャラ図鑑!
かわいいし、覚えやすい👏👏
前置詞キャラ図鑑もほしい!乁(˙꒳˙乁)#勉強垢 pic.twitter.com/gQixmLM7XA— かの🍓勉強垢 (@kano1742) 2018年11月18日
続編にあたる動詞キャラ図鑑もレビューしますよー!
味気ない文字ばっかり違い、キャラやイラストがあるだけで相当読みやすくなります。
【気になる本】
『核心のイメージがわかる!前置詞キャラ図鑑 』関正生
全部で30のキャラたちが、日本人にはいま一つ、つかみきれなかった「前置詞」を、わかりやすく教えてくれます。
前置詞をキャラクター化した本は本作品だけです!https://t.co/NQd3GWDw1T pic.twitter.com/b5SQPu9n62— honto (@honto_jp) 2018年1月24日
言葉のニュアンスだけではいまいち伝わらない事ってありますよね。
その文字の弱点を補うのがイラストです。
漫画もオチがきちんとついているので、記憶に残りやすいです。
説明がわかりやすく理解しやすいので、前置詞に迷ったら、辞書の変わりにこの本で確認します。ユニークなイラストも、記憶の定着に効果的です。
やはり辞書代わりに使用している方もいるのですね。
紙だと該当ページまでめくるのが面倒ですが、キンドルだと難なくたどり着けますので便利ですし。
キャラクターにする事で覚えやすく感じました。今まで、前置詞を見ても似たり寄ったりの意味や、複数の意味を持つものが多いので、なかなか覚えられませんでした。しかしこの本を読んでからは、この前置詞なんだっけ?って思った際に、キャラクターを思い出し、意味を思い出すという事が出来るようになりました。また、他の前置詞との微妙なニュアンスの違いなどもちゃんと書かれていて、内容も簡潔にまとまっている為、凄く読みやすかったです。
キャラクターから覚えて意味を付属させていくのもありですね。
どちらが覚えやすいかはその人次第ではありますが。
色々試してみてください。
さて、以上でこの記事は終了となります。
役に立ったのなら幸いです。