私はかれこれ一か月、約150時間ほどスタディサプリTOEICで勉強してきました。
ちなみに私のスコアは500点。直近で460点程度。
*追記:3か月間ガチでスタディサプリTOEICで勉強した結果が出ました!

語るほどの名は持ち合わせておりませぬ
決して英語が得意なわけではありません。
けれども中学時代は塾に通っていたので、中学英語はほぼほぼ完ぺきだと自負しています。
現に私は、今の実力とスタディサプリTOEICの勉強が非常にフィットしていると感じています。
高校時代に勉強が曖昧だったり、忘れていた事をちょうど思い出させてくれる講義内容になっていますからね。
今まで勉強してきて思ったのは、スコア400~600点の人が一番スタディサプリTOEICから得るものが多いと感じています。
では中学英語すらよくわかっていない方、スコアで言うと300点未満の方はスタディサプリTOEICで勉強しても効果はあるのでしょうか?
目次
中学英語がわらないけどスタディサプリTOEICで勉強して効果ある?
結論から言いますと、少し厳しいかな、と言うのが正直な所。
先ほども言った通り、スタディサプリTOEICのメインターゲットはスコアが400~600程度をうろうろしている方。
中学英語はほぼほぼ完ぺきなのが前提となっています。
スタディサプリTOEICに中学英語が求められる理由3つ
語学は知識の積み重ね
語学問わず、勉学は知識の積み重ねです。
ただその中でも語学は感覚で覚える事も可能と言えば可能。
赤ちゃんを思い浮かべてもらえばわかると思います。
単語などは自分で覚えていく必要がありますが、
ロジカル的に親から説明があり、赤ちゃんがわかったぜさんきゅーマム。
と言う事は起こらないわけですよ。
親の真似をするうちに言葉を覚え、やがて意味のある言葉を組み立てられるようになる。
誰もがこのプロセスを通ってきたと思います。
ただ感覚で身に着ける事ができるのは赤ちゃんのみだと考えてください。
そしてそんな赤ちゃんだって、それから先大量の文を読み、たくさんスピーキングして、やっと身に付きます。

今まで日本語を読まない日があったか?
赤ちゃん的な覚え方は大量の時間があって、初めて成り立つなのです。
私たち大人はロジカルに考えた方が、身に着くスピードは速いです。
体系的に教えてもらうとなると、やはり知識の積み重ねが必要になってきます。

Bという出来事はAというルールがあるからそうなるのだ。

そしてCという出来事はBと言う前提があるから成り立つ。
勉学は全部こういった知識の積み重ねです。
多くの参考書は発展的な内容を語るあまり、基礎的な知識は知っていて当然、とおざなりになっています。
なので中学英語がままらない人は、これからの英語学習を考えた時、やはりちゃんと覚えなおす事を強くオススメします。
もちろんスタディサプリTOEICも知っていて当然、というレベルの知識は省かれてます。
中学英語の文法の説明がない
例えば三人称単数の時の動詞の形。
Aやanの使い分け。過去形とppの使い分け。
be動詞と一般動詞の使い分け。
Thereってなんだ。命令形ってなんだ。
名詞・動詞・形容詞・副詞の働きの違い。
あと接続詞の後は主語+動詞、前置詞の後は名詞、とかこういった英文のルールもどんどん話します。
これらは言ってしまえば暗記なのでその場で覚えればいいんですけれど、覚える事が多いとうんざりしますよね。わかります。
覚える量が多すぎると面倒になり、継続するのが難しくなってしまいます。
なのでやはり自分に合った参考書で勉強するのが一番です。
メインのターゲットは400~600点と言いましたが、より詳しくいうと大学受験のためにある程度勉強して、しばらく英語に触れていない社会人向け。と言った所でしょうか。
リクルートが運営しているのですから、当たり前と言えば当たり前。
なので今まで英語を避けてきた人はスタディサプリTOEICで勉強する前に、中学英語をある程度マスターする、英文の構文を取る勉強を簡単にする。と言った作業が必要になります。
構文を取る勉強は本当に触りだけで十分です。
なぜなら英文解釈には高校英語の文法事項も求められるケースが大半だからです。
なので構文を取る勉強を開始するなら、
高校英語の文法の大半は講義動画がありますので、そちらも見てもらえればマスターすることができます。それを十全に理解するためには、中学英語を理解している必要があります。
中学英語を理解できていないと、関先生が解説している箇所とは別の所で疑問が出てきてしま
います。
講義動画は中学英語を理解している事を前提に作られています。そしてもちろん解説はないからです。
例えば関先生のパーフェクト英文法の解説の一部。現在完了の動画を上げておきます。
これを見て内容を十分理解できれば問題はないです。
しかしこれを見て、beenってなんだ? となる人はやはり中学生の英語から勉強をし始めるのをオススメします。
簡単に中学英語を復習するのなら、関先生が執筆した「世界一わかりやすいやりなおし中学英語」がオススメです。
内容は、
名詞・冠詞・代名詞―ネイティブの「感性」が一番よく表れる分野
前置詞―前置詞がわかると英語の世界がvividに変わる!
動詞―動詞は英文の核を作る
時制―時制しだいで意味がガラッと変わる!
助動詞―助動詞を使えば微妙なニュアンスを表現できる!
命令文/There is~構文―よく使われるのにくわしく教えられなかった超重要分野!
比較―比べるのに使うas~as、比較級、最上級
不定詞・動名詞・分詞―動詞が「ほかの品詞」に変わったもの
それと巻末に動詞の活用形が載っています。
ただ量は少なめ。本当に少ないです。
英語嫌いな人が一度に暗記するのは無理だろ、と言う配慮ではあります。
ただそれだけでは足りません。
別途覚えたい人は文法書や中学校の教科書を買って勉強する必要あり。
ちなみに授業で教えてもらうのはこんな内容です。
単語はもちろんTOEIC対策向けのみ
TOEIC対策向けなのですから、もちろん単語はTOEIC向けのみ。
TOEICでよく見かける単語をフォーカスした単語帳になっています。
つまり中学時代に出た単語や高校英語で出た単語は出ません!
もちろん多少かぶる所はありますが、その大半は大学受験のために覚えた単語のみ。
中には中学英語だったり高校英語だったり、簡単な単語とTOEIC向けの単語が組み合わさって長文が出てきているわけです。
ただあまりに初歩的なのでスタディサプリTOEICの単語帳では取沙汰されていないわけです。

みんな知ってるよね? 省いちゃうよ
なので中学英語がよくわかっていない方は、文法事項をおさらいしつつ単語を地道に覚える必要があります。
これを一緒に行うにはやはり中学英語の教科書を買うのが一番かなと。
単語も載っていますし、短いながらも英文が載っています。
その英文で実際に文法がどう使われているのか積み重ねる事が一番だと考えます。
三年で合計3冊。総ページはおおよそ1000ページほど。
まあイラスト付きの楽しい感じなので、割と簡単に読み終える事ができると思います。
がちがちの参考書を使うより、しみついている英語嫌いと共存できる参考書を選ぶ事も重要ですよね。
基礎はしっかりと積んだ方がいいです。遠回りに思えるかもしれませんが、勉学に近道はありません。
中学英語すらままならない人は英文解釈はどうすれば?
英文解釈レジェンド本、ずばり「ビジュアル英文解釈」をオススメします。
1987年に発行されて以降、重版を重ね続けている大ベストセラーです。
私もこれを使って英文解釈をしています。今までなんとなくで読んできた読み方に明確な理由が付くのでとても英文を読むのが楽しいです。
ただ英文のレベルはそこそこ。
大学受験のために英単語を覚えてそこそこ英文を読んできた私がまあ楽しんで読めるレベルです。
なので中学英語がいまいちな人にとっては、めちゃくちゃ難しいと思います。
というのも進行にも問題があるんですよね。
しかもその回の講義では解説せず、そのテーマを解説してくれる回まで説明が持ち越されるんですよ。
もちろん説明はいらずに長文が読めれば滅茶苦茶ストレスフリーなのですが。
分からない人にとってみたらひどいストレスですよね。
なので一週目はさらりと流す程度にして、二週目以降本気で取り組むのがよさそうです。
ただ文法の解説は独特で、教科書的なわかりやすい解法は載っていません。
勉強するときは文法書をそばに置いておくのを忘れないように。
ただこの本は優秀な中学生がさらなるレベルの英文を読むために作られた、と著者の方はおっしゃっています。
確かにちょっと英文法をかじっている方や自己流で読んできた方は、一度その方法を忘れて先生のやり方に従う必要があり、結構大変です。
その点知識が無垢な人は、今までの知識を消して新しく覚えなおすタスクが必要ありません。
なので特に英語が苦手で今までほとんど触れてこなかった方にオススメできます。
ちなみにこの本は関先生も大絶賛している本です。
「世界一よくわかる英語の勉強方法」でこの本に出合わなければ今頃英語を教えている事はなかったでしょう。と言わせるほど。
確かにこの本で勉強していると、関先生の説明もこの本の教師のそれと似ているな、と感じる事が多々出てくると思います。
具体的には、解説されるページと、本文のページが結構離れる事があります。
なので解説を読む→該当する本文が載っているページまで紙をめくる。
という行為が必要になってきます。

これがなかなか面倒くさい
Amazonのレビューだと、英文のコピーを取ってめくる手間を省いている方がちらほらいます。
そういった対処も可能と言えば可能です。
まあ古い本なので欠点が色々あります。
けれどもずーっと刷られ続けているのも事実。
自分に合うか合わないか判断してみて購入を決めてください。
恐らく本屋にいけばありますし、中を見るだけなら中古を買ってもいいですね。
まとめ
理由は書いた通りスタディサプリTOEICの講義内容は、中学英語を理解しているけれど高校英語はちょっと忘れちゃってる、って人を想定しているからです。
より詳細に言えば、大学受験以来英語に触れていない社会人。
社会人になってまで英語の受験を続けている人はマレでしょう。
そういう人は基礎の基礎の中学英語は大体覚えているけれど、使わないと忘れがちな高校英語は忘れている事が多いからです。
今までパーフェクト講義・英文法を例にして書いてきましたが、パーフェクト講義の動画も中学の文法事項を把握している人を対象に出来ています。
もちろん文の成り立ちの説明はありませんし、なぜこういう意味になるのかの説明もありません。あるのは該当箇所がなぜその答えになるのか? というロジカルだけ。
800点スコア以上の人には少々物足りなく、300点以下の人には説明不足に感じられる事と思います。
なので中学英語がいまいちな人は、
・中学英語の単語を勉強する
・高校英語の単語を勉強する
・スタディサプリTOEICで高校英語の文法を勉強する
・英文解釈の勉強を開始する
と言ったタスクが必要になってきます。
中学英語ちょっと忘れているってだけの人は「やりなおし中学英語」で十分だと思います。
がっつり勉強する必要がある方は、中学の教科書を使いましょう。
文法を学びつつ、それを駆使して文を読むのです。
文法がインプット作業だとしたら、英文を文法の知識を使って読む事はアウトプットになります。
開くだけで閉まらない机、閉まるだけで開かない机。
どちらも机としては使い物になりませんよね。
両者ができて初めて使い物になります。
英語の学習はどこまで行っても積み重ねです。やろうと思った日が最良の日。
ぜひ勉強を始めてみてください。